カナダを代表する観光地ナイアガラの滝とは
南米のイグアスの滝、アフリカのビクトリアの滝と共に、世界三大瀑布の1つであるナイアガラの滝。カナダのオンタリオ州とアメリカのニューヨーク州の間に位置するのですが、実はナイアガラの滝はカナダ滝、アメリカ滝、ブライダルベール滝と3つの滝に分かれています。
世界有数の観光地として有名ですが、それだけでなく水力発電の水源としても利用されているナイアガラの滝。毎秒200万リットルの水が止めどなく流れ落ちる様子は、迫力満点です。
私は以前アメリカ側から見学しましたが、噂ではカナダ側から見る滝の方が美しいということで、さっそく行ってみることにしました。
トロント市内からナイアガラの滝への移動手段
トロント市内からトロントの滝までの行き方はいくつかあります。所要時間はいずれの方法も片道約2時間です。
- 電車(VIA鉄道、Goトレイン)
- 長距離バス(メガバス)
- 電車+長距離バス
- カジノバス
- 車(所要時間は約1時間半)
※現在はコロナの影響でナイアガラの滝周辺のカジノは営業停止中のため、カジノバスの選択肢は今はありません。
私が実際に利用したGoトレイン+バスでの行き方
地下鉄ユニオン駅に到着すると、次はGoトレインに乗り換えます。駅にはいくつか案内板がありますので、<Go>の文字を目印に移動すると、問題なくGoトレインの乗り場にたどり着きます。
駅に到着するとチケット売り場や、発車ホームを知らせるモニターがあるので、そこで番線を確認します。またGoトレインにはTTCのような自動改札機がありません。各ホームに通じる階段前にPrestoカードの読み取り機がありますので、乗車前にタップを忘れないようにしましょう。タップし忘れると無賃乗車になります。移動中の車内で係の人が支払いのチェックに廻ってきますので、必ずタップしておいてください。
私がナイアガラの滝へ行ったのが11月半ばで、すでにシーズンを過ぎていましたので、途中でバスに乗り換えなければなりません。約1時間ほど列車の旅を楽しみ、Burlington駅でGo Busに乗り換えます。駅には広くて清潔なお手洗いがあります。
バスに揺られること1時間ほどで、ナイアガラのバスターミナルへ到着しました。
ちなみに夏場などシーズンの時期だと途中乗り換えること無く、ユニオン駅からナイアガラターミナル駅まで、直通で行くことができます。
https://www.gotransit.com/en/trip-planning/seeschedules
ナイアガラ・バスターミナルからナイアガラの滝までの行き方
バスターミナルに到着すると、すぐに滝!という訳ではなく、実はそこからまたさらにバスやタクシーで移動をしないといけません。WEGOバスという滝の周辺を走行しているバスがあり、もちろんバスターミナルからも乗車できます。
料金 | 大人 (13歳以上) | 子ども (6-12歳) |
---|---|---|
48時間乗り放題 | $14.00 | $10.00 |
24時間乗り放題 | $9.00 | $6.00 |
※現在コロナの影響でバスターミナルからナイアガラの滝を繋ぐ路線は走行していないとのこと。
ですので私が実際に移動した方法をお伝えします。まずバスターミナルすぐ前に路線バスの停留所があるので、そこに来た104番のバスに乗ります。料金は$3。
バスに揺られること10分弱でアメリカのようなとても派手な街並みが見えてきます。そして繁華街Clifton Hill(クリフトンヒル)というバス停で降車すると滝から1番近いですので、乗り過ごさないよう気を付けてください。
最初に見えるのはアメリカ滝
クリフトンヒルを下って突きあたりまで行くと、いよいよアメリカとの国境の川が見えてきます。道なりに右の方向へ進んでいくと対岸に見えるのがアメリカ滝!幅は260m,落差57mで、離れた所からでも水がすごい勢いで流れ落ちる様子がよく見えました。
展望台やそこに設置された望遠鏡もあり、滝全体だけでなく対岸のアメリカの様子も見ることができるので不思議な感覚でした。島国日本出身だと、川の向こう側が違う国ということが信じられなく、新鮮な気持ちになりました。
いよいよメインのカナダ滝、ホースシュー・フォールズへ
そのまま滝に並行しながら遊歩道を進んでいくと、いよいよ今回の旅の目的であるナイアガラの滝のメイン、カナダ滝が見えてきます。幅675m,落差56mは圧巻のスケールで、世界三大瀑布と言われるのも納得のド迫力です。
まだ滝まで距離があるところを歩いていても、水しぶきが遊歩道まで飛んできて、一瞬雨が降ってきたのかと驚きました。滝の裾の方は水煙が立ちこめ、真っ白になっていたので、よほど勢いが強いかと思います。
ホースシュー滝と言われるだけあって、馬の蹄の形をしたカナダ滝は真横へ行くと、かなりの至近距離で滝を見ることができます。止めどなく流れ落ちる水を眺めていると、吸い込まれそうになるような錯覚を感じ、少し恐怖すら覚えます。
観光案内所からも滝見学
カナダ滝のすぐ近くにTable Rock Welcome Centre(テーブルロック・ウェルカムセンター)という観光案内所があります。ここには滝を真裏から見学できるなどのアトラクションのチケットが販売されていたり、ナイアガラの滝限定のお土産がたくさん置いてあるギフトショップ、滝を眺めながら食事ができるレストランやカフェがあります。
この建物の2階に大きな窓があり、そこからナイアガラの滝を見ることができます。少し高い位置から全体を見渡せるので、立ち寄ってみることをおすすめします。
本来ならレインボーブリッジからアメリカへ入国が可能
今回の旅ではコロナで国境が閉鎖されているため叶いませんでしたが、レインボーブリッジを渡るとそこはアメリカ。橋の真ん中にはカナダとアメリカの国旗が掲げられ、歩いて国境を越えることができるのです。パスポートと$5.50でアメリカに行けるなんてすごいですね!早く国境閉鎖が解除されますように。。。
クリフトンヒルはアメリカの街並み
思う存分滝を見学し、満足した後は行きに通ってきたクリフトンヒルを散策しました。カラフルで大きくてド派手な看板が並び、その一帯はカナダではなくまさにアメリカの町並み。レストランやお土産屋さんはもちろん、大きな観覧車のある遊園地やお化け屋敷、マジックの館などアトラクションがたくさんで見ているだけで楽しいです!
私は日が暮れる前に帰ってしまいましたが、1泊してきれいにライトアップされた夜のクリフトンヒルもまた見てみたいです。現在は営業してませんが、この辺りはカジノも数軒ありますので、子どもから大人まで楽しめる街になっています。
帰りはメガバスでトロント市内へ
クリフトンヒルからナイアガラ・バスターミナルへはバスの時間に余裕があったこともあり、歩いて向かうことにしました。真っ直ぐずっと一本道に沿って歩くこと30分弱で着きました。長いかと思われそうですが、途中の民家や公園や静かな街の様子を見ながらだったので、歩けない距離ではないです。
行きは電車とバスで来ましたが、帰りは乗り換えなしにそのままトロント市内まで戻れるので長距離バスを予約しました。バスターミナルの窓口でも予約はできますが、オンラインより少し値段が高かったので、携帯でメガバスのサイトから予約をしました。
無事に乗車し、1ヶ所経由をして2時間かけてトロントへ。快適なバスの旅であっという間に都会の夜景が見えてきました。到着はダンダススクエアのすぐ近くにあるトロント・コーチターミナル。
帰りのバスの料金は税込みで$24.85だったので、行きの電車+バスにかかった$17.79より割高でしたが、乗り換えなしで帰って来られたので満足です!
まとめ
いかがでしたか?トロントからたったの2時間で見られる壮大な自然の景色、ナイアガラの滝。夏には実際に滝の近くまで船に乗って見学ができるクルージングツアーがあったり、冬には滝が凍って巨大な氷のオブジェに変身したり、夜には滝がさまざま色にライトアップされて幻想的な景色が見られたりと、楽しみ方も色々です。
そしてナイアガラの滝見学後には、ぜひクリフトンヒルで遊園地やゾンビゲーム、レストランでの食事など思う存分満喫してください!
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