高野山で人気ナンバー1の宿坊「不動院」での体験レビュー

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2021年7月末の4連休を利用して再び高野山へ宿坊体験に行って来たのですが、今回は高野山の中でも特にネットでの口コミが良く、大人気のお寺「不動院」へお邪魔してきました。

前回6年前に訪れた宿坊「遍照尊院」とはまた違った雰囲気や内容だったのと、今回はコロナ渦の中での訪問でしたので感染対策の内容などを合わせながら、さっそく「不動院」での宿坊体験をお伝えしていきます。

目次

不動院とは

奥の院から徒歩5分ほどと非常に便利な場所にある「不動院」は、済高大僧正が高野山で開基した12ヶ院の1つとして、今から1100年以上も前に始まりました。

敷地内には今から500年も前の戦国時代の建造物があったり、本堂には戦国武家の霊牌が祀られていたりと、「不動院」はとても長い歴史を持ったお寺なのです。

また、現在お食事処として利用されている庫裏(くり)は安土桃山時代に創られ、和歌山県指定の文化財にもなっているなど、歴史的な見どころが多いのが特徴です。ちなみに庫裏とは寺院の台所のことを言います。

客室と精進料理とお風呂は

清潔で快適、鍵付きで安心な客室

歴史あるお寺での宿坊と言うことで、お部屋も古き良き昔ながらの客室を想像していたのですが、驚くほど綺麗な和室でほぼ旅館のようでした。

全9室ある客室は、コロナ対策ということで抗菌仕様の畳が新たに設置され、プラズマクラスターの空気清浄機アルコール消毒が各部屋にセットされています。

お手洗いは全自動ウォシュレットが設置され、洗面台もセンサー式自動型なので一切接触せずに利用できるのが、今のご時世とても助かるポイントですね。Wi-fiも各部屋に届き、電波も快適に使えるので不自由することはありません。

宿坊では珍しく各部屋には鍵も付いていて、棚には金庫もありますので荷物を置いて外出したり、お風呂に行っても安心です。

豪華でおいしい精進料理

精進料理とは肉や魚などを使わず、野菜や穀物のみを使った料理のこと言い、質素で味気ない料理というイメージを持つ方が多いと思います。

ただ「不動院」の精進料理は品数が大変多く、見た目も豪勢で旅館で振る舞われる料理のようでした。名物の高野豆腐やごま豆腐、天ぷらや黒豆などヘルシーですが何と言っても味付けが最高で、どれも大変美味しかったです。高野山の宿坊の中で最も良い口コミというのも納得の内容でした。

白ご飯はおひつで出され、温かいお茶も急須で用意されていて、好きな分だけいただけます。テーブルの間は十分な距離が保たれ、同じ時間帯に全宿泊客が食事をしていても全く気になりません。

お風呂は清潔でも小さめ

コロナ対策のため脱衣所が密にならないよう、チェックイン時にお風呂の時間を決められます。脱衣所も大浴場も決して広くはありませんが、他の宿泊客と同じ時間にならないよう対策されていたので、どちらも快適に利用できました。

大浴場には湯船が1つ、洗い場にはリンスinシャンプーとコンディショナー、ボディソープの3つが備え付けられています。お部屋から浴衣とバスタオル・小タオルも持って行くのを忘れないでください。

大浴場の利用時間は16時から20時までなので、奥の院ナイトツアーに参加する方は出発前、早めにお風呂を済ませておく必要があります。ちなみに朝は大浴場の利用ができません。

     

お勤めは朝の勤行

「不動院」では希望者のみ、朝7時から本堂で朝のお勤めの勤行と阿字観瞑想を体験できます。お部屋まで係りの方が迎えに来てくださるので、他の宿泊客と時間差で移動でき混雑はありませんでした。

本堂にはイスが等間隔に並んでおり、全員座った状態なので足の悪い方でも無理なく勤行に参加できます。読経中に1人ずつ前に出て行きお焼香をすると、約20分ほどで勤行は終了です。

続いて和尚様のお話を聞き、「阿字観瞑想」に移ります。阿字観瞑想とは弘法大師空海によって伝えられた瞑想法で、姿勢を整え、ゆっくりと深く呼吸することで心の中を空っぽにし、自分自身を自然と一体化させる方法です。

約7分ほど瞑想の時間がありましたが、半目の状態で深呼吸を繰り返すことで頭を空っぽにし、外から聞こえるセミや鳥の鳴き声を聞いたり、小川を流れる優しい水の音を聞きながら、朝の新鮮な空気を体内に取り込むのは本当に気持ちが良かったです。

自宅で阿字観瞑想する方法も実演して教えてくださったり、弘法大師の教えをわかりやすく説明していただいて約45分間の朝のお勤めは終了しました。

不動院までのアクセス方法

不動院までは大阪なんばから出発の場合、最も簡単なのは以下の方法です。

南海なんば駅→南海電鉄高野線極楽橋駅(約1時間半)→ケーブルカー高野山駅(約5分)→南海バス奥の院前行き(約15分)→蓮華谷バス停(徒歩3分)→不動院

南海なんばから途中、橋本駅で乗り換えする必要が高いのですが、橋本駅から乗車できる「天空」という全席指定の列車があります。こちらは席が窓に面していて外の景色を楽しめたり、座敷の席もあってくつろぎながら移動が可能です。

「天空」に乗車の際は前日までの電話予約、または空席があれば当日でもホームにある自動券売機か窓口で乗車券を購入できます。→座席指定券は大人520円、子ども260円

南海電車の通常料金にプラス指定券で約35分間、快適な列車の旅を楽しめます。

天空予約専用フリーダイヤル

個人予約→0120−151519(9:00〜17:00)
団体予約(10〜45名)はFAXのみ→06−6644−7504
予約以外のお問い合わせ→06−6643−1005(8:30〜18:30)

                                                              

まとめ

いかがでしたか。今回は和歌山県の高野山で数ある宿坊の中でも大人気の「不動院」についてお伝えしました。宿坊にはナイトツアーと言って夜19時頃から1時間半ほど、ガイドを聞きながら奥の院を見学するツアーがあります。それを唯一行っている「恵光院」は「不動院」から歩いて数分の距離と、ナイトツアー参加者にとっては近くて便利な立地でもあります。

そして「不動院」の門限は21時なので、ナイトツアーに参加しても問題なく帰ってこられるのは安心ですよね。今回お伝えした通り、素晴らしい施設と食事、立地条件の「不動院」でぜひ宿坊体験をして、心と体を癒やしてください。

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