近畿地方の南部に位置する和歌山県は観光地だけでなく、グルメも非常に独特で魅力的なものが多くあります。1年を通して温暖な気候に恵まれているため、みかんや柿、梅が豊富に穫れたり、太平洋にも面しているので魚介類も大変豊富です。
海の幸にも山の幸にも恵まれた和歌山県には、ここでしか手に入らない数々の名産品があります。今回は和歌山県を訪れた際にぜひ食べて頂きたい、ご当地グルメを厳選して5つご紹介していきます。
おすすめ土産① 紀州南高梅（梅干し）
やはり和歌山県を代表する食べ物と言えば梅干しの最高級品「南高梅（なんこううめ）」が最も有名で、全国の梅の収穫高の約6割は和歌山県の梅です。南高梅の特徴は「皮が薄く、種が小さく、果肉が柔らかい」ところで、梅干しはもちろん梅酒や梅エキス、梅菓子などにも使用されている、日本一のブランド梅です。
南高梅は甘味を多く含んだプリプリの実が人気の理由ですが、その秘密は梅の実を木から採るのではなく、完熟して実が自然に落下するまで待ってから落ちたものを収穫しています。だから実はきれいなで鮮やかな黄色で、フルーティーなのです。
南高梅の種類はかなり豊富ではちみつ入りやうす塩味、しそ漬けやかつお梅などどれにしようか毎回迷ってしまいます。数ある種類の中でも特に私のお気に入りは、紀州梅のトップメーカーで老舗の梅干し販売会社「中田食品」が販売している「しらら」の塩分5％の商品です。こちらは中田食品の人気ナンバー1でもあり、程良い酸味と強すぎない塩分でとてもおいしいです。
紀州梅の里なかた 本社直売店 住所：和歌山県田辺市下三栖1475 TEL:0739-22-2858 営業時間：8：30〜17：30（月〜土）、9：00〜17：00（日） ホームページ
おすすめ土産② かげろう（銘菓）
和歌山県白浜の銘菓として1933年の創業から、長い年月の間人々に愛されている「福菱」の看板商品「かげろう」は、ふわっとした歯ごたえが病みつきになり、毎日約2万個も製造され数々の賞も受賞しています。また昭和天皇や平成天皇皇后両陛下にも献上され、優良土産品推薦認定も受けています。
見た目はエクレアのような細長い形をしており、表面の皮は薄くサクッとした軽い生地になっています。中に挟まったバタークリームがほんのりとした優しい甘さで生地との相性も抜群です。小さなお子様からお年寄りまでみんなが食べやすいよう、「口溶けの良さ、柔らかさ、優しさ」をモットーに丁寧に作られています。
福菱本店ではお店でしか買えない限定商品「生かげろう」も販売されており、名前の通り中のクリームが生クリームになっています。味もいちごやチョコレート、レモンなど季節によって違うバリエーションで販売されているので、人気の商品となっています。
福菱本店 住所：和歌山県西牟婁郡白浜町1279-3 TEL:0739-42-3129 営業時間：8:00～18:00 ホームページ
おすすめ土産③ じゃばらポン酢
ご存知ない方も多いかと思いますが世界でただ1ヶ所、和歌山県の中央部に位置する北山村でしか採れない「じゃばら」というフルーツは、みかんより少し小さいサイズで熟すと鮮やかな黄色になる柑橘系果実です。味は強烈な酸っぱさの後に程良く苦味が残り、糖度と酸度のバランスがとても良く、風味はゆずに似ています。
酸味の強さで「邪（気）を払う」ことから「じゃばら」と名付けられ、昔から正月料理にも使われる縁起物の食材として使用されていますが、それだけでなく花粉症や気管支喘息などのアレルギー症状の抑制効果も期待できると学会で発表されています。
地元の人達に愛され、ジュースやキャンディ、ジャムなど今では様々な加工品としても使用されているじゃばらですが、特に人気の商品が「じゃばらポン酢」。酸味の効いたじゃばらの果汁に、天然素材のダシを採って作られたおいしいポン酢は、湯豆腐やお肉のたたき、焼き魚にサラダと様々な料理と相性抜群なのです。
おすすめ土産④ 金山寺味噌（なめ味噌）
金山寺味噌（きんざんじみそ）は味噌汁など水に溶いて使う調味料の味噌とは違い、食材やご飯にそのままのせて副菜として食べられるなめ味噌のことで、和歌山県推薦優良土産品に指定されています。原料は大豆、米、麦の穀物と野菜類が使われ、1週間から3ヶ月ほど密封して熟成して作られます。
塩分は一般的な味噌よりも控えめで、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン類、ミネラルと栄養素が豊富に含まれています。原料に米や麦が使われているので、炭水化物の含有量が多く、糖質やカロリーが一般的な味噌よりも高くなっています。
金山寺味噌の最もポピュラーな食べ方はきゅうりやナスなどの野菜や冷奴にそのまま付けて食べる方法ですが、他にも味噌とマヨネーズを混ぜてタルタルソースにしたり、焼きそばパスタやの味付けにも使用できます。味の好みは分かれるかと思いますが少量サイズも販売されているので、1度挑戦してみてください。
おすすめ土産⑤ 高野山胡麻豆腐
高野山のお土産の定番として有名な「ごま豆腐」は、精進料理の中でも特に人気が高く、貴重な栄養源とされてきました。一般的な豆腐は大豆を使われていますが、高野山のごま豆腐はごまと葛と水だけで作られています。添加物は一切使用されておらず日持ちしないので、大量に買い過ぎないよう注意が必要です。
鍋などに入れずにそのままわさびや醤油（または付属のタレ）と一緒に冷奴として食べるのが一般的な食べ方で、一口食べた瞬間ごまの風味が鼻からのどに伝わり、口の中に濃厚な味が広がります。プルプルで非常に弾力があり、噛みごたえのある食感で、多くの人が高野山のごま豆腐を食べると他のごま豆腐はもう食べられないと感じるほど、最高の1品です。
特に人気なのが「角濱総本舗」のごま豆腐で、味はどこのお店で買っても大差はありませんが、食感は他のお店のものよりさらにもちもちでとろりとしているとのことで、非常に人気となっています。「濱田屋」という豆腐屋のごま豆腐も有名ですので、食べ比べしてみるのも良いかもしれません。
角濱総本舗 住所：和歌山県伊都郡高野町高野山262 TEL:0736-56-2336 営業時間：8:00～17:00 ホームページ
まとめ
いかがでしたか。今回は和歌山県に行ったらぜひ買ってもらいたいおすすめのお土産品をご紹介しました。どれも大変人気な商品ばかりなので、様々な観光地やホテル、サービスエリア内のおみやげコーナーに置かれているはずです。
和歌山ならではの味を存分に楽しめる商品を厳選してお伝えしましたので、ぜひご自宅用や手土産を選んで頂く参考にして頂ければと思います。
コメント