日本からワーキングホリデーに行くことができるのはイギリスやオーストラリア、フランス、ドイツなど2021年6月現在で24カ国ありますが、その中でも特に日本人に人気の渡航国である「カナダ」。
広大で美しい自然にあらゆる人種の人が生活する多国籍国家、都市も自然も両方あり、世界と比べても比較的安全で住みやすいと言われています。今回はそんなカナダに10年前に1度、そして去年と2回長期滞在して感じたことをお伝えしていきます。
カナダの基本情報
カナダがどのような国か、わかりやすく以下の表にしてみました。
国土 | 約997万km²(ロシアに次いで世界第2位) |
人口 | 約3357万人 |
公用語 | 英語、フランス語 |
首都 | オタワ(最大の都市はトロント) |
宗教 | クリスチャンが80%、他にもユダヤ教、イスラム教、仏教など |
チップ | サービスを受けると料金の10〜15%程度を渡すのが一般的 |
水道水 | 飲むことは可能だが日本と違い硬水なので多少の違和感があることも |
おすすめ① きれいな英語が学べる
同じ英語でもアメリカ、イギリス、オーストラリアなど国によって発音が違ったり訛りがあり、慣れるまでリスニングが難しいと感じることが多くあります。我々日本人が学校の授業で勉強するのはアメリカ英語が主で、普段見ている海外映画やドラマなども、アメリカ英語とイギリス英語がほとんどなので昔から自然と聞いており耳に馴染んでいると思います。
カナダの英語はアメリカ英語とイギリス英語が程よくミックスされ、アクセントもそこまで強くなく、聞き取りやすくてきれいな英語として知られています。
ただカナダはもう1つ公用語にフランス語があり、カナダ英語は多少フランス語の影響も受けているのも事実です。聞く分には同じですが看板などで「Center」が「Centre」という綴りになるなど、慣れるまで最初は少し違和感があるかと思います。
おすすめ② 比較的治安が良い
日本は世界で最も安全な国ベスト10の常連国で、世界の常識として日本では失くした財布が戻ってくるという私たちには当たり前なことも話題になる程、治安の良さが有名です。
日本ほどではありませんがカナダも世界的には治安の良い国として知られ、ランキングでは10位以内に入ることが多い国です。「世界で最も住みやすい国」という世論調査でも度々1位に選ばれています。
とは言え犯罪発生率は日本の5倍、場所によっては薬物依存者がたむろする危険なエリアもあるので油断すること無く、危険な場所には近づかない・貴重品や持ち物を放置しないなど基本的な防犯対策は必ずとるようにしましょう。カバンを置いたまま席を離れても問題ないのは、日本特有のことで、海外では厳禁事項であることを忘れないでください。
おすすめ③ 永住権を狙いやすい
永住権とはカナダ市民と同じ条件でカナダに居住でき、社会保障や医療、教育や就労などの機会を保証される権利のことで、カナダは毎年世界中から多くの移民を受け入れています。永住権を取っても日本国籍を維持できるので、両方持ちたいと望む日本人は毎年多いです。
どこの国でも永住権を取ることは簡単ではありませんが、イギリスやオーストラリアに比べるとカナダは比較的、永住権を狙いやすいと言われています。カナダ国内で働き手が足りない職種は特にその傾向が強く、例えば私のように保育士資格を持っている方は、取得に有利になる可能性が高いです。
バンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州は、子どもの数と比較して圧倒的に保育士の数が足りておらず、カナダ人のなり手もいないため海外からケアギバーとして多くの人を求めています。日本で取得した免許をカナダ国内で使えるよう手続きをすると、合法に保育士として働けるので永住権を狙う方にはおすすめです。
デメリットも
ただ良い面だけではなくデメリットもいくつかあるのでお伝えしておきます。
- 日本人が多いので意識して英語環境を作らないと、日本人のみとしか関わらなくなる。(英語が伸びない)
- 英語ができないと賃金の安い仕事しかできないこともある。(日本食レストランなど)
- 地域によっては極寒だったり、冬は天気が悪いことがほとんど
- 日本より物価が高い
- ダウンタウンなどは危険な人が普通にいる
いくらカナダが安全で住みやすい国と言っても、やはり上記のようなデメリットもあるので、ワーホリに行く目的や目標を明確にしておくことが大切です。事前に十分準備しておくことで、このような状況を避けたり万一に備えておくことができるので、なるべくリスクを抑えて安全で楽しくカナダ生活を送れるよう渡航前にできることはしておきましょう。
まとめ
いかがでしたか。今回はカナダでワーホリをするおすすめポイントについてお伝えしました。初めて海外で長期滞在するのはとても勇気がいることで、なかなか一歩を踏み出すのは大変です。カナダはそんな初心者の方でも比較的住みやすく、アジア人も多くて生活しやすい国だと思います。
カナダはアメリカやメキシコ、ヨーロッパにも行きやすい場所にあるので、ワーホリ滞在中に他の国へ手軽に旅行に出掛けられることも嬉しい点です。日本からだと金銭的にも距離的にも大変なので、ぜひカナダ滞在中にたくさん旅行も楽しんでください。私も初めての海外生活にカナダを選んで本当に良かったと思いますので、これからワーホリへ行くことを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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