皆さんはROワーキングホリデー(Recognized Organization) というのをご存知ですか。
日本人に人気のワーホリ渡航国であるカナダは、基本的には一生に一度のみ、30歳以下の人しかビザがもらえません。
しかしこのROワーキングホリデービザは、すでにカナダでワーホリをした人でも35歳以下なら、再びワーホリができるビザのことです。
2度目のカナダワーホリに興味はあるけど、このような疑問をもつ人もいるでしょう。
- ビザの申請って大変そう・・・
- 申請すればだれでもビザを取得できるの?
- 費用はどれぐらい?
- 取得までの期間は?
私はこのROワーホリビザを利用し、2020年にカナダで2度目のワーホリに行きました。
手続きは必要書類なども多く結構大変でしたので、今回はこれからROワーホリビザ取得を目指す方の力になれるよう、私がじっさいに行なった申請手順などをお伝えしていきます。
応募の条件とは
通常のワーホリとROワーホリの違いをかんたんに比較してみましょう。
通常のワーホリビザ | ROワーホリビザ | |
年齢 | 18〜30歳 | 18〜35歳 |
条件 | 一生に一度のみ | ワーホリ経験済みでもOK |
参加人数 | 年間6500名 | 年間数十名 |
まず大前提としてROワーホリビザを申請するには、以下のような応募条件があります。
- 日本国籍を持っていること
- 18歳〜35歳であること
- 過去にどの国でも犯罪歴が無いこと
- 滞在期間をカバーできる医療保険に加入できること
- 2500カナダドル相当の資金があり、それを証明できること
- 往復の航空券・または帰国の航空券を購入できる資金があること
- 扶養家族が同行しないこと
以上が今現在(2023年1月)のROワーホリ参加の絶対条件です。
留学会社を通して申請する
一般的なワーホリビザは個人でオンライン申請が可能ですが、このROワーホリビザは特殊なので必ずカナダ政府から認可を受けている指定機関を通しての申請になります。
私が申請した時点で政府指定機関はたった2ヶ所しか無く、その中で料金が低かった方のJPカナダという留学会社から申請をしました。
このROワーホリビザはもう1年カナダで自由に暮らせるという大きなメリットがありますが、実は費用もかなりかかります。ビザの申請料や手数料など諸費用を全て込みで、50万円ほど支払いました・・・
金額が大きいので最初はかなり迷いましたが、私の信念は常に「後悔しない生き方をする」、「お金はいつでも稼げる」だったので思い切って申請を決めました。
35歳までというリミットがあるので、私には年齢的にも後がなく、ラストチャンスに賭けてみたのです。
申請の手順
現在はROワーホリビザを取り扱う機関や留学会社も増えているかと思いますが、私が当時利用したJPカナダという留学会社からの申請方法を、今回はお伝えしていきます。
申し込みフォームから応募
JPカナダのサイトにお申し込みフォームがあるので、フルネームやメールアドレス、生年月日や英語力など基本事項を入力して送信。
オンライン説明会
ここからは基本的にすべてメールでのやり取りになります。お申し込みフォーム送信後にメールで連絡が入り、説明会のご案内がきました。
すでにカナダ国内に居る人は、じっさいにJPカナダの現地オフィスで説明会に参加できますが、私は日本にいたのでオンライン動画で説明会に参加しました。
時差もあり早朝でしたがビザの仕組みや、応募から取得までの流れを細かく説明してもらえ、しっかりと内容を理解できました。
質問事項に答えて応募→審査される
説明会の後にアンケートが送られ、志望動機や過去の経歴などいくつかの質問事項と最終の意思確認が行われました。
ROワーホリビザは応募すれば誰でも取れるものではなく、参加人数の枠が決まっています。応募者の中から誰を当選させるか、提出したアンケートを元に審査され、留学会社スタッフの間で話し合い決定されます。
年間数十名のみの少ない枠の中では、本気度の高い人を優先するようなので、カナダに絶対行きたいという強い思いをアンケートでしっかりとアピールしておきましょう。
審査が通ると電話連絡がくる
アンケート回答後から数日すると、突然カナダの番号から電話がかかってきました。相手はJPカナダのビザ担当の方で、当時の参加枠10名の中に、私が選ばれたという連絡だったのです。
そこで審査通過の経緯や、今後のビザ取得までの流れを細かく説明され、質問や疑問にも答えてもらいカウンセリングをしてもらいました。
申請料の振り込み
審査に通るとあらためてその旨を知らせるメールが届き、さっそく申請料の支払い方法についての案内があります。
カナダへの海外送金や所定の口座に振り込むなどいくつか方法がありますが、私は手数料などを考慮して、銀行振り込みを選びました。
同意書に署名し、自分の情報や経歴をレポート
振り込みが完了するとメールで同意書が送られてくるので、プリントアウトして直筆でサインをし、写メを撮って返信します。
それと同時に質問フォームが送られてくるのですが、これがかなり細かい内容まで聞かれます。転職が多かったり、数カ国に渡る海外生活をしていた私には、全て記入するまでかなりの時間がかかりました。
大まかな内容としては以下になります。
- 基本情報(氏名・生年月日・パスポート番号など)
- 家族情報(家族の氏名・生年月日・職業など)
- 学歴・職歴(1日も空白がないようにすべての情報を記入)
- 確認事項
バイオメトリクスを受ける
バイオメトリクスとは人間の生体的特徴をデータ化して本人認証ができる技術を言い、カナダに長期滞在する人は必ず登録しなければなりません。
東京と大阪の2ヶ所のみ採取施設があるので、事前に予約をし政府から送られてくるバイオメトリクスレターを持って施設に行きます。
両手の指紋を採取するだけなので10分ほどで終了し、1度登録すると10年間有効です。
無犯罪証明書が必要な場合
初めてワーホリに行く人やカナダでのみワーホリをした人ならそこまで必要な書類は多くありませんが、私の場合オーストラリアとニュージーランドでもワーホリをしていたので、各国から無犯罪証明書を手に入れる必要がありました。
オーストラリアでワーホリしていた場合は?
いずれもメールで証明書の発行を依頼するのですが、オーストラリアの場合6ヶ月以上クイーンズランド州、またはビクトリア州に滞在していた人は無事故証明書(Traffic History)の種類も必要になるので、一緒に準備することをおすすめします。
ニュージーランドでワーホリしていた場合は?
こちらもオーストラリア同様、質問事項を記入しメールで送るだけです。私が申請した2019年は無料で発行できました。
オーストラリアもニュージーランドも、証明書が自宅に送られてくるまで2ヶ月近くかかったので、余裕を持って早めに申請しておくことをおすすめします。
公証役場で書類が本物か証明してもらう
他に準備が必要なのがパスポートとクレジットカード、そしてオーストラリアの納税証明書(Taxation assessment notice)や銀行明細(Bank Statement)などの書類です。
そのとき必要な書類は留学会社から揃えるよう指示があるので、該当のものがあれば準備しましょう。
さらに揃えた書類が原本であり、偽造ではないことを公証人に証明してもらう必要があります。
提出するすべての書類に証明印を押してもらい、その書類をスキャンしメールで提出することで、ようやく無犯罪証明書の発行申請ができます。画面に沿って必要事項を入力し、支払いをして完了です。
無事審査に合格!
必要事項を全て伝え、書類も全て送ると後はカナダ政府の審査を待つのみ。苦労して書類を揃えた分、無事にビザが下りることを祈りながら待つこと10日間、無事にROワーホリビザの申請が通り、ワーキングホリデービザ引換証が送られてきました。
カナダ入国の際、空港のイミグレーションでこの引換証を係員に渡すことで、入国日から1年間有効な正式のワーホリビザを発行してもらえます。この引換証は印刷して必ず忘れないように持って行ってくださいね。
まとめ
いかがでしたか。今回はカナダで2回目のワーホリができるROワーホリビザの取得方法をお伝えしました。
私がROワーホリビザを申請したのは2019年で、お伝えしたのは経験談しての当時の申請方法です。
政府のルールは頻繁に変更されますので、みなさんが応募の際は最新の情報を必ず確認してから申請するようにしてください。
50万円という大きな費用は必要ですが、憧れの海外生活ができるチャンスというのはそこまで多くありません。
カナダですでにワーホリを終えた方も、30歳を過ぎた方も、永住権を狙いたいという方も、このROワーホリビザを利用して夢の実現に向けてぜひ勇気を出して渡航して頂けたらと思います。
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