今は世界でコロナが蔓延し、以前のように簡単に海外へ行く事が出来なくなってしまいましたが、今後移住やワーキングホリデーをする予定がある方のために必要な準備や手続きをお話ししていきたいと思います。
パスポートの準備
海外へ行くのに最も重要な物はパスポートです。現在既に持っている方でも有効期限が半年や1年以内に切れてしまう場合は入国を認められない国もあるので、注意が必要です。これから新たに申請する方は以下の手順を参考にして下さい。
必要書類
①一般旅券発給申請書 1通(ダウンロード、もしくは申請窓口で入手可能)
②戸籍謄本、又は戸籍抄本 1通(申請日前6か月以内に作成されたもの)
③住民票の写し 1通(住民基本台帳ネットワークを利用しない方、もしくは住民登録をしていない都道府県で申請する方)
④写真 1葉(縦45mm×横35mm、無背景で6か月以内に撮影された写真。裏面に氏名記入、筆圧に注意)
⑤本人確認書類(運転免許証、健康保険証、国民年金手帳など)
申請方法
全ての書類を揃えたら、住民登録をしている都道府県の申請窓口で申請をしますが、申請から受領まで約1週間程かかります。(土日、祝日除く)
また申請のみ代理で行う事が可能で、代理提出については配偶者・2親等以内の親族・その他の代理人に依頼する事ができます。ただし申請書は本人の記入、窓口でも本人確認書類が必要なので忘れず持参して下さい。窓口によっては代理申請が認められない所もありますので、必ずお近くの窓口に確認しておいて下さい。
パスポート受け取り
パスポートの受け取りは必ず本人が窓口へ引き取りに行って下さい。その際以下の2点が必要です。
①申請時に渡された受理票(受領証)
②手数料(収入印紙または収入証紙を受領証に貼付ける)
→10年間有効で20歳以上:16,000円、5年間有効で12歳以上:11,000円、5年間有効12歳未満:6,000円
ビザの準備(入国許可証)
日本のパスポートはパスポートランキングで4年連続1位に選ばれ、ビザなしで旅行ができる世界最強のパスポートと言われています。90日間以内の観光目的での滞在なら多くの国でビザが不要なのですが、観光以外で長期滞在する方(ロングステイビザ)や渡航先で就労する(就労ビザ・ワーキングホリデービザ)、長期で学校に通う(学生ビザ)などの予定の人は必ずビザが必要です。
ただビザ発給の条件は頻繁に変更されるので、必ず渡航先の大使館や領事館のサイトで最新情報を確認してから申請しましょう。ちなみに観光目的の方でビザが必要かの確認はこちらのリンクから可能です。
ビザ要否一覧(日本国籍) | 日本橋夢屋 (tokutenryoko.com)
電子渡航認証システムとは
近年はテロ防止対策などの理由で観光ビザが不要の国でも、別途渡航の際に電子渡航認証が必要という国が増えてきています。空港で提示を求められ持っていないと搭乗手続きをしてもらえませんので、下記の国へ行く予定の方は必ず事前に申請をしておいて下さい。
ちなみに申請は全てオンラインででき、手数料の支払いもクレジットカードで済みますので非常に簡単に手続きができます。
アメリカ・・・ESTA(エスタ)→14ドル
カナダ・・・eTA(イータ)→7ドル
オーストラリア・・・ETAS (イータス)→20ドル
ニュージーランド・・・NZeTA(ニュージーイーティーエー)→9ドル(アプリ)、12ドル(オンライン)
ヨーロッパのシェンゲン協定国・・・ETIAS(エティアス)→7ユーロ ※2021年1月より導入
航空券の手配
次の準備段階として航空券の予約ですが、旅行会社などで予約する方法もありますが手数料がかかるなど少し割高になります。自分で予約をするとその様な費用を抑えられるのでとてもお勧めです。私はいつもSkyscanner(スカイスキャナー)を利用しているのですが、このアプリは世界中の航空会社や旅行会社のチケットを全て検索してくれ、その中からおすすめのものや、料金の安い順で表示をしてくれるので大変便利です。
使い方もとても簡単で、出発地と到着地名・日付・片道か往復を入力し検索すると、一覧で表示されます。あとは自分の希望に合う時間や料金のチケットを選び、ページを進めていくと個人情報の入力画面、支払い画面へと移っていくので、その通りに入力すれば予約完了です。予約が完了すると登録したメールアドレスに旅行詳細のメールが送られてくるので、そちらも確認して下さい。
海外保険に入る
海外でもし事故に遭ったり、急に病気になって病院へ行かないといけない状況になった時、日本に比べて治療費が莫大な国は少なくありません。救急車が有料だったり、盲腸の手術に100万円もかかるなど、高額請求される事がほとんどです。そんな時に備えて海外保険に入っておくことをお勧めしますが、この保険もなかなか金額が高いです。短期の観光などでしたらクレジットカードに付帯されている保険で賄える事もありますが、長期での滞在となると、保証もしっかりしたものの方が安心ですよね。
私のケースですが過去2度カナダへワーホリへ行き、1年間ずつ保険に入りました。1度目のワーホリは海外生活も初めてで知識もなく、留学斡旋会社の方に勧められた日系の保健に加入し20万円程の金額になりました。2度目のワーホリではカナダの保険会社に加入し料金は半額以下の7万円程でした。もちろん補償内容に差はありますが、正直死亡のリスクや遺体の運搬費用など本当に必要か疑問に思う補償などは削除し、その分金額を抑える方がいいのではないかと思います。ちなみに私が利用したのは下記の保険会社です。
ブリッジス・インターナショナル保険サービス トロント バンクーバー (biis.ca)
こちらはカナダの保険会社ですが日本語対応をしているので、いざという時に難しい医療英語を使わなくても日本語でやり取りできるのがまず安心です。他にも1日単位で加入できるので、滞在期間に合わせて無駄なく保険料が支払えるのはとても良い点だと思います。
ただ問題なのはキャッシュレスではないので、一旦は病院へ自分で支払いをする必要があるという事です。高額な医療費を払える金額の余裕がない人には、少しハードルが高いかもしれません。
もちろんあまりにも安い金額に抑えすぎて補償内容が薄すぎると、いざという時に保険のみでカバーできず自己負担になってしまう可能性もありますので、しっかりと内容を確認して選んで下さい。
海外転出届の手続き
観光や短期留学、出張など短い期間のみ海外に行く方は必要ありませんが、1年以上は海外で滞在予定の方に必要な手続きに海外転出届というものがあります。
手続きに必要な物は・住民異動届(窓口にあり)・本人確認書類(運転免許証など)・印鑑
これらを持って近くの役所に手続きをしに行っておいて下さい。この手続きをする事によって国民年金の支払い義務が無くなり、任意になります。年金の支払いの必要がなくなった分、将来の受給額が少なくなるというデメリットはありますが、出費を抑えたい人は忘れないように手続きしておいて下さい。もし将来のためにも減額受給を避けたい方は、任意でそのまま払い続ける事も可能です。
まとめ
いかかでしたでしょうか。海外へ長期滞在するにはかなりの手順がありますので、下調べや準備だけでも大変ですが、どれも必須なので1つずつクリアしていってもらえればと思います。
これでようやく出発できる状態になりましたので、次回はいよいよ渡航後に必要なステップをお伝えしていきたいと思います。
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