日本のほぼ中央に位置し、県土の約6分の1を占める日本最大の淡水湖「琵琶湖」を持つ滋賀県。大阪や京都からも近くて比較的アクセスの良い滋賀県ですが、実は琵琶湖以外にも多くの見どころや観光地があります。
風情ある歴史的な場所や、話題のインスタ映えするおしゃれなスポットなど、1度は訪れていただきたい滋賀県の魅力あるスポットを、今回はご紹介していきます。
おすすめ① 近江八幡エリア
滋賀県中部にある近江八幡市は、織田信長の命令によって建てられた安土城の城下町として栄え、現在でも歴史的な町並みやお屋敷、石垣などが多く残されています。
特に人気なのが水郷めぐりで、白壁の土蔵や家屋が数多く残ったお堀沿いは当時の雰囲気をそのまま体感でき、「るろうに剣心」や朝ドラ時代劇のロケ地としても利用されています。また、江戸時代に商業の町として栄えた面影が強く残された「新町通り」は、伝統的建造物群保存地区にも選ばれています。
他にも平安時代に創建された「日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)」や、近江八幡の景色を一望できる「八幡山ロープウェイ」、薬用リップやハンドクリームの「メンターム」で有名な近江兄弟社の資料館など、近江八幡エリアには徒歩圏内に様々な場所を見学できます。
近江八幡駅北口観光案内所 住所:近江八幡市鷹飼町無番地 TEL:0748-33-6061 開館時間:9:00~17:00 休館日/年末年始(12月29日~1月3日) ホームページ
おすすめ② 黒壁スクエア
「黒壁スクエア」がある長浜市は江戸時代に北国(ほっこく)街道の宿場町として栄え、商業取引に課税をしない楽市・楽座制度を行なっていたため、多くの商人が行き来した町でした。経済的にも大きく発展し、多くの銀行が建てられましたがその内の1つ「第百三十国立銀行長浜支店」の外観が黒漆喰だったことから、「黒壁銀行」として親しまれました。現在この黒壁銀行は「黒壁ガラス館」として国内外のおしゃれなガラス製品が販売されています。
現在もこのエリアには江戸・明治時代にタイムスリップしたかのようなレトロな建物や町並みが多く残されていますが、黒壁ガラス館の周辺には工房やカフェ、雑貨屋などが立ち並びこの一帯は「黒壁スクエア」と呼ばれて、毎年多くの観光客が訪れています。
おしゃれなお店が多い黒壁スクエアの中でも、特に人気なのが黒壁ガラス館のすぐそばにある「96CAFE(くろかふぇ)」でなんと真っ黒なソフトクリーム「黒壁ソフト」が販売されています。チョコレート味ですが、色はイカ墨のように真っ黒でとてもインパクトのある見た目です。400円で販売されていますので、観光に来た記念に食べてみるのも良いかと思います。
黒壁ガラス館 住所:滋賀県長浜市元浜町12-38 TEL:0749-65-2330 営業時間:11:00〜16:00(平日)10:00〜17:00(土日祝) ホームページ
おすすめ③ びわ湖テラス
琵琶湖畔に佇む標高約1,100mの山「びわ湖バレイ」は、冬は雪が降り積もり毎年人気のスキー場として多くの人がウィンタースポーツを楽しみに訪れます。そして春から秋にかけてのオフシーズンにはアスレチックやジップライン、ドッグランにロープウェイなど緑を満喫できるアクティビティが数多くあります。
そんなびわ湖バレイでも人気ナンバー1なのが、2018年にオープンした「びわ湖テラス」で、高い場所から琵琶湖全体を見下ろすことができます。テラスのウッドデッキの先には水盤が設置され、まるで琵琶湖と繋がっているような錯覚を起こす素敵な景色が見られ、1番の写真スポットになっています。
また「テラスカフェ」もあり、滋賀の食材を使った食べ物やドリンクも販売されています。ウッドデッキにあるソファやベンチでのんびりとくつろぎながら食事と景色を楽しむ。とても贅沢なひとときを味わえます。
びわ湖バレイ 住所:滋賀県大津市木戸1547-1 TEL:077-592-1155 営業時間:9:30〜17:00(平日)9:00〜17:00(土日祝・8月) ホームページ
おすすめ④ ラ コリーナ近江八幡
和・洋菓子で有名な「たねやグループ」が2015年、近江八幡市にオープンした「ラ コリーナ」は、屋根全体が芝生に覆われたメインショップに、たねやを代表する商品であるクラブハリエの「バームクーヘン」や、いつも行列ができる大人気の「生どら焼」など様々な種類の和・洋菓子が販売されています。
2階はカフェになっていますので、焼き立てふわふわのバームクーヘンをその場で味わえます。有名建築家、藤森照信氏がデザインした店内は柔らかくてとても癒やされる空間です。
他にも敷地内には農園や菜園、棚田や小川など美しい緑の景観をスタッフの方たちが管理し、実際に田植えや稲刈りまで行われています。メインショップだけでなく、フードコートやコンテナショップなどにも、世界各国からのお菓子や雑貨、パンなどが豊富に並んでいるのでお買い物を思う存分に楽しめます。
ラ コリーナ近江八幡 住所:滋賀県近江八幡市北之庄町615-1 TEL:0748-33-6666 営業時間:9:00~18:00(フードコート 10:00~17:00) ホームページ
おすすめ⑤ 信楽たぬき村
陶器の産地・信楽で作られている「信楽焼」は日本六古窯の1つで、壺や火鉢、傘立てにタイルと様々な物が作られていますが、やはり1番有名なのはたぬきの置き物。他を抜く(たぬき)は強運という語呂合わせの他、頭に被った笠は災難を防ぎ、大きな目は正しい判断をする、お酒の入ったとっくりは徳を身に着け、帳簿は信用を得る、大きなお腹は太っ腹、金袋は金運に恵まれるという意味があるなど、縁起のいい置き物として多くの家やお店などに置かれています。
ではどうしてここまで信楽のたぬきが全国的に有名になったかと言うと、1951年に昭和天皇が信楽に行幸された際、人口が少ない信楽でお出迎えする人間の代わりに多くの信楽焼たぬきに日の丸の旗を持たせて沿道に並べました。幼少期からたぬきの置き物を集めておられた昭和天皇はそれを見て感激され、お歌を詠まれたのがきっかけとなったのです。
信楽たぬき村を訪れると、日本一大きなたぬきの置き物や手のひらサイズの物など、大小様々なたぬきが街中で出迎えてくれます。またどれも手作りのため、たぬきの1つ1つ表情も違いとても個性があるのでお気に入りの1つを見つけてぜひお家に福や運を呼ぶお守りとして、連れて帰るのも良いかと思います。
信楽陶苑 たぬき村 住所:滋賀県甲賀市信楽町牧1293-2 TEL:0748-83-0126 営業時間:9:00~17:00 ホームページ
まとめ
いかがでしたか。今回は琵琶湖の町、滋賀県のおすすめ観光地についてご紹介しました。滋賀には昔ながらの伝統技法や町並みが現在でもあらゆる所で色濃く残され、日本の歴史を体感するのにぴったりの場所です。
歴史だけでなく琵琶湖など壮大な自然の景色も楽しめ、おいしいご当地グルメも満載の滋賀県へぜひ遊びに出かけてみて下さい。
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