私たちの食生活にかなり浸透し、ほとんどの人が口にしている食品添加物。
小さい子どものうちから添加物ばかり摂っていると味覚が麻痺し、添加物中毒になって大人になってもジャンクフードやインスタントフードなど、不健康な食品を選ぶようになってしまいます。
特に普段から子どもが大好きでよく食べるお菓子には、さまざまな種類の食品添加物が使用されています。
どのようなお菓子を食べるかという選択が、将来を担う大切な子ども達のからだや心の発達にも影響を及ぼしかねません。
今回は市販の商品で添加物を多く使用しているお菓子と、逆に安心して食べられるお菓子についてお話していきます。この記事を読んで、これからのおやつ選びの参考にしてみてくださいね。
日本の子どもたちの健康状態は悪化の一途
最近の子ども達は基本的な生活習慣(規則正しい食事・適度な運動・十分な睡眠)が乱れ、その影響を受けて免疫機能が弱まり、アレルギー症状を持つ子どもの数が増えているといわれています。
食生活が欧米化されファーストフードやジャンクフード、ジュースなどを子どもの頃から頻繁に摂ることで、血糖値の異常数値や糖尿病リスクの高い子ども達が増えているのです。
からだだけでなく心の問題としても、一時期社会問題になった「キレやすい子ども」の増加。加工食品やジャンクフードといった不健康な食事が、これらの原因の1つになり得ると多くの専門家たちが指摘していますよね。
お菓子や加工食品に含まれる白砂糖や着色料、トランス脂肪酸など科学的に作られた添加物を子どもの頃から日常的に摂り続けると、些細なことでキレたり落ち着きがない、集中力がないといった状態になります。
他にも骨や歯が弱くなったり、からだが大きく成長しないなど、心身ともに数多くの悪影響をもたらしてしまいます。
注意が必要なおやつは
ミックス珍味(タール色素)
お酒のおつまみとして「さきいか」とともに人気のお菓子である「ミックス珍味」。そら豆やえんどう豆・小豆など緑や赤、色とりどりの豆が入っていますが、じつはタール色素で色付けされたものなのです。
タール色素は石油から科学的に合成され、その多くに発がん性が疑われています。
ガム(アスパルテーム)
ガムには甘味料の1つであるアスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物を使った商品が多いのですが、これは脳腫瘍を引き起こす可能性があるといわれています。
また動物実験によって白血病やリンパ腫を起こすとも発表されているので、食べないほうが無難です。他にも毒性の強い香料や、軟化剤を使った製品もあるので要注意です。
クッキー・ビスケット(膨張剤ミョウバン)
シンプルなクッキーやビスケットは卵・小麦粉・バターなどから作られていますが、他にも膨張剤や乳化剤、着色料を使われたものもあります。
特に膨張剤は数が多く、中でもミョウバンは多く摂ると胃に炎症を起こすこともあります。また原料のショートニングにはトランス脂肪酸が含まれ、動脈硬化を起こすといわれています。
チョコレート(乳化剤)
子どもから大人まで食べるチョコレートは、カカオマスやココアバター・ココアパウダーが原材料ですが、多くの商品で乳化剤が使われています。
本来、混じり合うことのない水と油を混ぜやすくする添加物で、数十種類ある乳化剤の中には有害性を指摘されたものも含まれています。機能的に食品で使われる乳化剤は、食品以外で使われる「界面活性剤」と同じものなのです。
プリン(増粘多糖類)
子どもたちが大好きなプリンは、牛乳と卵と砂糖だけでできている訳ではありません。あのプルプルの食感はとろみをつける目的で、ゲル化剤の増粘多糖類という添加物が入っているのです。
増粘多糖類は30品目ほどあり、その多くが天然由来のもので危険性は低いのですが、中には安全性の確認がないものも。また、あまりにも多くの食品に使用されているので、無自覚のうちに過剰摂取している可能性もあります。
100%果汁ジュース(香料)
人気の100%果汁ジュースですが、もちろん100%すべて果汁でできている訳ではありません。このような商品のほとんどは濃縮還元されているのですが、濃縮還元とは原料となる野菜や果物から搾ったジュースをペースト状に濃縮し、再び水を加えて元の濃度に戻します。
その時に失われた風味を補うために使われる香料は、コスト面から合成香料を使われることが多く、中には頭痛などを引き起こす有害なものもあるのです。
食べてもよいおやつは
甘栗
代表的なもので「甘栗むいちゃいました」という商品がありますが、甘栗製品は無添加なうえに、栄養価も高くておすすめです。
中に入っている栗は中国産ですが、日本の厳しい審査である「有機JAS認証制度」に基づいて栽培・加工されているので農薬や添加物の心配はありません。
カステラ
市販のカステラがすべて安全とは言い切れませんが、たとえば「井村屋のカステラ」の原材料は卵・小麦粉・砂糖に水あめやザラメ糖などを加えただけの無添加の商品です。
たまに膨張剤や乳化剤が入ったものもあるので、パッケージの裏で原材料の表示をチェックするようにしましょう。
ナッツ類
お酒のおつまみに人気であるアーモンドやカシューナッツなどのナッツ類は、乾燥しているうえにもともと味が付いているので、保存料などの添加物は使用されていません。
ただし塩辛さを出すために食塩が多く入っている商品もあるので、高血圧のリスクがある人は塩分に注意が必要です。種類によっては調味料(アミノ酸)などが入っているので、原材料をチェックしましょう。
手作りお菓子は食育にもなる
このように市販のお菓子には多かれ少なかれ食品添加物が使用されている商品がほとんどです。小さい子どものうちから添加物の味に慣れてしまうと、味覚がおかしくなり、素材本来の味がわからなくなるともいわれています。そこで数年前から注目されているのが「食育」です。
ありがたいことに今の世の中には、数多くのレシピ動画が溢れています。小さい子ども達でも簡単に作れるような、シンプルなものもたくさんあるので、一緒にお菓子作りをするといいでしょう。
おしゃべりをしながら実際に食材に触れ、試行錯誤することで食材に関心を持ったり、集中力や観察力・探究心なども育てられます。
料理という実体験をしながら、添加物の入っていない安全なお菓子を食べられるのは、一石二鳥以上の価値がありますね。
上質な食材を生活に取り入れたい方におすすめ
今回は市販のおやつについてお伝えしましたが、無添加の食品を取り扱う食材宅配サービス「らでぃっしゅぼーや」では、とってもおいしくて原材料も安心して食べられるおやつがたくさんあります。
じっさいに食べてみて味のおいしさや、商品がどのような素材で作られているのかを見ていただけると、もう市販のおやつが怖くて食べられないかもしれません。
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まとめ
いかがでしたか。今回は食べる際に注意しなければいけないお菓子と、食べてもよいお菓子についてお話しました。
要注意のおやつ
- ミックス珍味
- ガム
- クッキー・ビスケット
- チョコレート
- プリン
- 100%果汁ジュース
食べてもよいおやつ
- 甘栗
- カステラ
- ナッツ類
- 手作りおやつ
子どもたちだけでなく、おとなもお菓子やおつまみをたべるかと思いますが、そのお菓子が何でできているか、どのような原材料が使われているかなどしっかりと確認してから食べないと、知らずしらずのうちに添加物を大量に摂取してしまいます。
特に小さな子ども達はお菓子が大好きなので、できるだけ安全で安心して食べられるものがいいですよね。
子どものうちからできるだけ手作りのお菓子やおやつを食べられる環境になると、さまざまな面でメリットがあるので、ぜひ皆さんもお菓子作りに挑戦してみてください。
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